グラスウールの防振材料について

グラスウールの防振材とは?

 グラスウールは主に高い周波数の振動や音を素材が受けるとグラスウールの繊維が振動し熱エネルギーに変換する事で、振動や音の吸音効果が期待されます。反対に低い周波数はグラスウールの繊維を振動する効果が低く透過してしまう事から、あまり効果は期待できないとされています。

グラスウールは高い周波数に有効と言えます。

グラスウールの浮き床について?

 グラスウールを浮き床構造に使う歴史は古く、絶版の図書(日本建築学会:建物の遮音設計資料)に少し計算方法が載っています。

現在は、実例の紹介のみです。

グラスウールの浮き床のJIS規格について

グラスウールの浮床のJIS規格は 日本工業規格  JISA 6322:2017 浮き床用グラスウール緩衝材 Glass wool isolating material for floating floors 

で一部検索することができます。

日本でグラスウールの製造販売を行っているメーカーは「3社」ありました

旭ファイバーグラス㈱ :製品名 「ベースボード」(96kg/㎥ 25mm)

パラマウント硝子工業㈱ 製品名 「パラボード」(96kg/㎥ 25mm)

MAG(マグ・イゾベール㈱)製品名「マグボード」(96kg/㎥ 25mm)

各社統一見解としては、浮き床用グラスウールは「96kg/m3厚25mm」を使用する事。(50mmの場合は25mmを2枚敷きとして上下のジョイントが重ならないように敷く)

しかしながら JISA 6322:2017 浮き床用グラスウール緩衝材の「JIS認定」は確認できませんでした。

グラスウールを使用した浮き床工法は、スマホでいう頃の「第一世代」の高度経済成長期「1955年頃から1973年頃」に主力製品として使われていたものと私は考えています。

現在は、グラスウールの弱点を克服した浮床材料が販売されており、「第三世代」程度のバージョンアップがされているといえます。

繊維系多孔質のグラスウールは優れた性能を有していますので、「リスク:弱点」を考えてリスクを低減する方法を設計側が「把握して」使用するのが望ましいといえます。

 弱 点 について 利 点 について
水に濡らすことができない。「止水目的のポリフィルムが必要、CON打設が困難」安価である。
沈下する。「即時沈下せずに長期間に渡り クリープ(沈下)が進む」質量により20%~40%程度体積が減ずる。性能がいい。
施工性が悪い:特に現場加工が困難「防塵服・保護メガネ・保護手袋・飛散防止対策等が必要」実績がある「昔はこれしかなかったため」

さらに ネットで検索すると 日本工業規格 JIS A6321 : 2000 浮き床用ロックウール緩衝材 Rock wool isolating material for floating floors 

ロックウール工業会で取り扱っていることが確認できます。

ロックウール工業会|工業会の概要|概要 (rwa.gr.jp)

さらに製品紹介を見ると 2社 の紹介をしています。

ニチアス株式会社

JFEロックファイバー株式会社

参考にしてください。

繊維系多孔質の弱点は,変わりません

グラスウールの浮き床の性能について

 グラスウールの浮き床の性能は、グラスウールの動ばね定数+密閉された空気の動ばね定数となります。グラスウールの動ばね定数は具体的な数値はメーカーによりますが数値がインターネットやカタログに公開されていないことが多く、性能確認については困難です。

グラスウールの浮き床の施工の留意事項について

① コンクリート打設前にグラスウール突合せ面の確認を十分行う事「精度が悪いと、打設時に振動連結(Vibration connection)を起こす可能性がある。

② コンクリートの打設時に集中荷重を受けると部分的に下がる可能性があることから、養生を十分に行う事。

③ ポリフィルムを破かないこと。

など、コンクリートの練り混ぜから打ち込み終了まで 2時間程度(外気温25℃未満) 夏場(外気温25℃以上)は1.5時間しかないので、コンクリート打設時は「戦場」ですので品質管理は困難を極めます。

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